Monthly Archives: 8月 2020

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イベントとは、「ある目的を達成する為」に、期限が設けられ、仮設で、かつ非日常を演出するものという定義があります。
コンサートしかり、演劇しかり、オペラしかり、歌舞伎しかり・・・
また、プロモーションイベントもそこを意識します。
例えば、優秀営業マンの表彰式なんかは、日頃の優秀な成績をあげた営業マンに「高級ホテル」の大舞台で演出照明に照らされ、大音響で迎えられ、選ばれし人だけが味わう授賞式として、非日常感を演出します。
成人式や入学式もたった一度の「その時」を盛大に演出し、祝います。参加者も、着物やスーツに身を固めて、非日常に酔いしれます。
日常からの解放こそが、「イベントの醍醐味の一つ」と言えます。
25年ほど前に、ギリシャのアテネに仕事で行かせてもらいました。
ヘロディス・アッティコス音楽堂でのイベントです。
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アクロポリスの丘南側のスロープを利用して建てられたこの音楽堂は二世紀に、ヘロデス・アティコス(現代ギリシャ語読みだとイロディス・アティコス)という人物によって建てられました。
(出典:トラベルコ)
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その伝統のある古代劇場で、「日本の今の文化・芸術をアテネ市民に見てもらう」をコンセプトにジャパンフェスのようなイベントです。
出演者は、アマチュアの演奏者たちや、ダンサーたちです。お世辞にもブラボーとは言えません。
が、渡航費も出演費用も自分達持ちです。出演者もさることながら、応援しに一緒に来てる人たちもいます。詳細は忘れましたが、総勢20チームくらいはいてたでしょうか・・・・
太鼓団体あり、コーラスあり、パフォーマンスあり、・・・・日頃の成果をギリシャのアテネの古代劇場で披露する、なんと贅沢なお披露目の場でしょう。アテネの人たちも、極東のパフォーマンスに、ある意味魅せられていたのかもしれません。
これこそ、「非日常」です。
出演者の人たちは、一生に一回ということで、高額の渡航費用を支払っても、そのイベントに出演したいと考えたのでしょう。日頃は、地元の公民館や市民会館でのお披露目を超有名な劇場ですることに大いなる意味があったのでしょう。
私は、ステージ進行スタッフとして、アテネ、その後ニューヨークのカーネギーホールにも行かせていただきました。
このイベントの面白さは、出演者がイコールクライアント(お金を出す側)であるということ、
宿泊、渡航旅程などは旅行エージェンシーが取りまとめをして、イベントの仕切りは我々イベント会社が行う、というまさしく三方良しのイベントです。
コロナ禍で、瀕死のイベント業界ですが、「非日常」のキーワードを紐解くと、その解決策の一つが浮かび上がってきます。
できないことを嘆くより、できることを考えたい。
次回は、そんな取り組みについて書いてみたいと思います。
ツꀀ 昨日、8月24日、政府は村型コロナウイルス対策の分科会において「大規模イベントの参加人数を5,000人以下とする措置について、9月末まで延長すること」を決めた、というニュース。
結果、プロ野球やJリーグ、大型コンサートは、現状の5,000人以下での開催を余儀なくされるということ。
一方、海外ドイツでは興味深い実験が行われている。
2,000人の観客(ボランティア)を会場に入れて、屋内イベントの感染実験を行なったというニュース。(記事出典:Forbes JAPAN)
感染拡大に対する対策は必要不可欠ではあるけれども、「できないのであれば、できるためにどうするかの対策」を考える方向性と、「できないのであれば、規制をするしかない」方向性。
どちらもある意味正しいとは思うけれども、
感染で影響のある命と、経済を止める・規制することで止まる命もあることを考えていかなくてはいけない時期ではないか、2月ごろから既に半年。様々な業界への影響は計り知れない。
我々イベント業界は休業要請を直接要請されているわけではない。従って保障もない。
しかしながら実情は「開店休業状態」
人が動かないことは、イベントが開催されないということ。
本来の「人をたくさん集める」ことがイベントの本質であるならば、「人を集めてはいけない」はその本質に真っ向反対のことを余儀なくされている。
大型イベントへの規制が緩和されない限り、中小規模のイベントはさらに開催しずらいことに変わりない。
エンタメ系のアーティストやミュージシャン、舞台俳優の方々だけではなく、裏方の音響・照明・映像・大道具・特殊効果・舞台監督、進行スタッフなど、舞台やイベントを支えている様々な裏方スタッフが職を奪われかねない。
長年の経験やノウハウを持った優秀なスタッフが消えていく恐れ。
何よりも、それが怖い。
インベント再開!に彼らの存在無くしてはできない。
ならば、少しずつでも、「開催できる方策」を考え出し、スタッフを守って行かねばならない。
イベント業界の構図的には、クライアントがいて、「コンテンツ」を企画・演出して、実施計画のもと、開催されていくもの。
スタッフが自ら動いても限界がある。ある意味そのイベントを実施構想するクライアントが必要だ。
リアルイベントを待っている観客はいる。
「見えざる疫病」と闘いながら、なんとかイベント業界の灯りを消さない、イベントスタッフが再び活躍する場を取り戻したい、と切に願うばかりだ・・・・・・

2025年大阪・関西万博の正式ロゴマークの最終候補5作品が発表された。8月下旬ごろには決定されるようだ。

 

ロゴマークで思い出すのは、東京オリンピックの際のゴタゴタ・・・・

どこかのロゴと似通っていると問題になって、再考して決まった例の市松模様のロゴ・・・・

しかし、全世界、「新型コロナ」騒動に巻き込まれて、東京オリンピック自体が1年延期となる。

というか、全世界それどころじゃない・・・・・

果たして来年2021年に無事オリンピックが行われるのだろうか、今の世界の状況を鑑みるに悲観的にならざる得ない。経済的な損失ばかりか、世界のアスリートの胸中いかばかりか、4年に一回の「その時」に目標を定めてきた彼らにとって、それは・・・・・言葉も出ない。

 

本当に、「新型コロナ」が世界を変えた、また今後の世界の在りようすらも不明確だ。

 

そんな時代、5年後、大阪に万博がやってくる。

 

思えば、19790年大阪万博の時、私は、小学1年、・・・・

大阪に住んでいた私に家に会った事もない「親戚」もどきの人たちが、ひっきりなしに期間中泊まりにきていた気がする。大阪万博に行くために、泊まるところが無かったのかもしれない。

 

とにかく皆「アメリカ館の月の石」目当て・・・・・

 

小学1年の私がどこまで理解していたか、今となってはどうかわからないけれども「大阪万博」時代の日本の熱気だけは今も思い出す。世の中全体が、熱く前に進んでいる感じ、まさしく高度経済成長期真っ只中。

ウキウキ・ワクワクした時代と言っても過言ではないだろう。

 

そう思うと、2025年が楽しみでならない。賛否両論色々言いたい人もいるだろうけれども、やはり、「心躍るようなイベント」が大阪で開催されることは確かなこと。

辛いこと、嬉しくないことが多い昨今の事情を考えると、ウキウキ・ワクワクしたいではないか・・・

50年経って、子供の頃に戻れるようなそんな感覚に・・・・・

 

 

イベント業界にお世話になっている身としては、大阪・関西万博で、是非恩返しをしたいものだ・・・・・

 

 

新型コロナウイルス、「夏になると落ち着くから秋冬のために対策を」とテレビのワイドショー。
しかしながら、残念ながら、7月に入って陽性者数は増加の一途。
一方、その数の増加にも関わらず、重傷者数・死亡者数は、増えていないことは幸いと言うべきだろう。
また、陽性者を年齢別に見てみると、圧倒的に20代、30代であることを考えると、若者がその数を押し上げている。
<参考:東洋経済 新型コロナウイルス 国内感染の状況>
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
「正しく、恐れる」ことを意識しているので、毎日の陽性者数だけで一喜一憂してはいけない。
一方、大阪では、6日から一部の繁華街の営業が20時までの要請、東京、愛知でも同様な自粛要請が出されている。
当然、各地での対策はその首長が一番理解しているので、その対策に関しては、仕方ないことだろう。
けれども、2月から続いているこの状況下において、皆「もう息継ぎできない」状況まで追い込まれていることは確か。
一部の新型コロナ景気に浴しているところ以外は、個人・零細企業などは、どの業界も同じではないだろうか・・・
コロナの種火が消えない限り、その状況下で暮らしていくしかない。どれほど対策を練っていても気をつけていても、「新型コロナ」に感染するときは、するのだ。
24時間、どこにも行かず、外にも出ず、誰にも会わず、、、そんな生活ができるというのか。
様々な業種でのガイドラインが定められている、基本はそれに則って、最低限できる対策は取る。
それでも、「感染したときは」治療に専念するしかない。また、近くの人々は、「感染した人」を糾弾すべきではない。悪いのはその人ではなく、「新型コロナウイルス」であることを忘れるべきではない。
新しい生活様式なんて言われているけれども、確かに、様々な今までの常識が変化していくだろう。
お酒を飲みながら、口角泡飛ばして熱く議論なんてできない状況。カラオケは、ひとりカラオケのみ、みたいな・・・
キャバクラは、ガラス越しで、動物園状態か・・・・
冗談は別として、本当に様々な業種で変化を余儀なくされている、しかし一方そのような変化を捉えて、
どうニーズをビジネスとして構築するか、そこが勝負のような気がする。
今こそ、次なる時代へジャンプするために、力と知恵を蓄える時間かもしれない。
写真は、
酒造メーカーさんが日頃入れないエリアをオンラインで撮影して、飲食店の経営者の皆さん見てもらい「日本酒」の魅力を伝えるニュース(NHK)