Monthly Archives: 11月 2021

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38年近く、イベント業界で仕事として色々なことをさせて頂いています。
博覧会でのパビリオン運営、アワードイベントの演出・進行、展示会のブースの企画など
実に様々なイベントに携わらせて頂いてきましたし、これからも携わっていくことでしょう。
しかしながら、イベントの悲しい性は仮設であり、期間限定であり、プロジェクトチームも有限であるということです。
一定期間の「夢のチーム」は解散し、また別のチームへと別れゆくのです。
一つの目的のために、演者はもちろん裏方のテクニカルスタッフ、制作スタッフ、多岐にわたって組織されたチームも
目的を果たした後は、解散です。
1日だけであったり、1週間であったり、期間の長短はありますが、イベントは必ず終わります。
そういう意味においては、「1度きりの舞台」と言えるかもしれません。
同じスタッフで、同じ演者で、とはならないのがイベントです。
だからこそ、その一度きりに必死になるのかもしれません。
最近は、映像配信などで、イベントそのものがアーカイブとして残ることが普通になりました。
終わった後も、映像で振り返ることができます。
ありがたいことです。
でも・・・・・・
やはり、現場の息遣いやノイズ、空気感など「生の舞台」でしか味わえないものがあります。
「1度きりの舞台」だからこそ、心に刻み込めるような印象深い舞台にしなければなりません。
そんな思いを持って創る。
イベント屋冥利に尽きるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

情報解禁になりましたので、宣伝です。

 

1年以上に渡って、準備・推進してきた本イベントが、

NHK総合にて全国放送されます。

 

■放送の概要

【日時】11/23(火・祝) 10:05~11:05

【ch】NHK総合

【番組】紀の国わかやま文化祭2021/国文祭・芸文祭みやざき2020

*同年開催の宮崎県と和歌山県で、30分ずつダイジェスト放送

*和歌山の開会式は、前半に放送予定

 

和歌山県HPの「知事からのメッセージ」ページが、更新されました。

こちらも合わせて、ご覧いただけると幸いです。

 

『よみがえりの地でのよみがえりの文化祭』

https://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/message/20211115.html

 

 

 

昭和61(1986)年度の第1回大会から当時の浩宮殿下に御臨席いただいて以来,皇太子殿下になられた後も御臨席いただき,令和元(2019)年度から天皇皇后両陛下御臨席の下,文化庁,開催都道府県,開催市町村及び文化団体等の共催により開催されています。(出典:文化庁HP)

 

和歌山県域では、10月30日(土)に生放送されましたが、今回のオンエアはそのダイジェスト版となります。

*今年度は新型コロナで延期されていた宮崎大会との2県開催です。

 

新型コロナ禍の中、非常に難しい時期での推進事業でしたが出演者・スタッフの熱い情熱のおかげで無事に開催されました。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という諺がある。

稲が実を熟すほど穂が垂れ下がるように、人格者ほど謙虚であるという例えですね。

人間も学問や徳が深まるにつれ謙虚になり、小人物ほど尊大に振る舞うものだということを表しています。

 

「最近の若いものは・・・」というのは、昔からの年寄りの口癖のようですが、 その実、その年寄りの若かりし頃、そう言われていたのでしょう・・・・ 最近の電車の乗り降りなどを見ていると、「最近の年寄りは・・・」と愚痴りたくなるくらい、 節操がないように感じます。

思えば、この業界でご飯を食べさせていただき、38年ほどの歳月が過ぎました。昭和の終わりから、平成・令和とバブル全盛期から、バブル崩壊、震災・豪雨などの自然災害、果ては新型コロナウイルス感染症という見えない敵との闘い。 人間が支配しているという傲慢さにしっぺ返しするような、様々な出来事。 そんな中、歳を重ね暮らしています。

我々も、仕事の上で、平均年齢が高くなってきたのは、それだけ歳を取っても働けるということなのでしょう・・ しかしながら、だからと言って、若者より偉いわけではなく、経験値が少しあるくらいで思っていた方がいい。

若者も、年寄りも、互いに尊重し合いながらお互い補完しつつ働けると、より良いものができる気がします。

 

一つの仕事をやり終えた後ほど、そんな想いを感じざる得ないですね。

 

 

いつも、いつの時代も、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」精神を忘れずにいたいものです。