35年前、バブル景気前から、この業界でお世話になっている。

思えば、まだ業界としても成熟しているとは言えず、給与体系や労働環境など、

今から思えばブラック業界もいいとこで、本当に会社自体もそうだし、

そこで働いている人もどっちもどっちで、好き放題していた気がする。

それでも時代の要請なのか、バブル経済突入とともに、博覧会ブームが到来し、日本各地でJAPAN EXPOが開催されイベント業界も徐々に世間の常識にとらわれざる得なくなる。

当たり前のことを当たり前にできていない業界が、少しずつ整備されて行き、社会の居場所が少しずつ広がっていったと言える。

 

先日、「イベント業務管理士1級」の試験があり、今更ながらチャレンジして、なんとか合格。

この歳になっての「試験」は、なかなか勉強時間のやりくりや、覚えることの難しさに苦労した。

長年、この業界にいるからと言って、「その試験」はまた違ったアプローチが必要で、記述式&小論文だけにいい加減な気持ちでは難しかったと言える。

久々に追い詰められた試験であったことは確かだ。

 

とは言え、今までの経験をロジカルに整理し直すには、非常に役に立ったし、これからもイベントを科学していくことは重要なことではないだろうか・・・

 

イベントと一言で言ってもその概念を理解している人々は稀であろう。

個人のバーベキューから、町の抽選会・・・・・ひいては、万博博覧会・オリンピック全てイベントというカテゴリーに区分けされるだろう。

 

イベントの概念的な定義とは、

「イベントとは、何らかの目的を達成するための手段として行う行・催事である。」

 

今までは、ある意味、勘と経験で創ってきたイベントを「イベント業務管理士」的視点で考察すると、

その論理性が非常に重要になってくる。

 

イベントを構造的に考察していくと、

一過性であり、仮設であり、また複雑性があり、自己実現性があるもので、

4大管理と呼ばれる、安全管理、工程管理、品質管理、原価管理をしっかりと管理業務として捉える必要がある。

 

イベント業界を広く社会的に認知させ、その功績をもっと広く深く理解していただくためには、

その業務の奥深さ、幅広さを論理的に訴求する必要があるのだろう。

裏方業務でありながら、その重要性そして責任性は、年々高まってきている。

勘と経験だけでは、説得できないであろう。

やはり、そこには、ロジカルな説得性が重要と考える。

そのためにも、「イベント業務管理士1級」という存在は、ある意味必要なのであろう。

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