少年の頃、父親が口癖のように言っていたことが、「人間、読み書き算盤ができたら、生きていける」

あまり教育に熱心じゃない父親の言葉だけにとても印象深く思い出されます。
そのせいか、私の少年時代は「ディズニーの絵本」をよく買ってもらいました。ダンボ、101匹わんちゃん、ピーターパン、白雪姫、シンデレラ、ピノキオ・・・・
当時は、ビデオなんてありませんので、テレビでアニメは限られていましたので、絵本が最大の楽しみでした。
その後、少年ジャンプ、少年サンデー、少年チャンピオンなどの漫画に夢中になりましたが、最初に出会った絵本がディズニーだったことは、思い返すととても意味があった気がします。
その後、中学時代には文庫本で森村誠一などのミステリーなどを読むようになり、中学生以降、本を読むことは今も私の楽しみの一つになっています。

算盤は小学校高学年時代に2年ほど近所の珠算教室に通っていました。段級まではいきませんでしたが、今も簡単な計算・加減乗除は、暗算でおこないます。
私の頭の中に算盤があって、それを指で弾いて計算をしています。おかげで、電卓を使わずに計算が早くできます。

そんな少年・青年時代のせいか、今も物を書いたり、絵を書いたりすることは今でも好きです。

ところで、「識字率」ってご存知でしょうか?
「15歳以上人口に対する、日常生活の簡単な内容について読み書きができる人口の割合」とユネスコが定義しています。
今日は、その国際識字デーです。(International Literacy Day)

まだまだ、世界には戦争や貧困等によって読み書きができない人が10億人以上いていると言われています。正確なことはわかりませんが、「字の読み書き」はコミュニケーション手段であり、知識のインプット・アウトプットするための、人間としての重要な能力です。
読み書きが当たり前と思い込んでいる我々ですが、それは長い歴史の中で先人たちが伝えてくれたおかげだと思います。世界中を見渡して、日本語の特異性は奇跡かもしれません。仮に日本が英語を使っていたら、他国に既に占領されていたという人もいます。

その真偽はともかく、長い日本史を振り返ってみると、その民族性の教養を感じざる得ません。

最近の若者はマンガばかり読む、とかゲームばかりしていると、お嘆きの大人たちが多い。
確かに、もう少し活字を読んでもらいたいと思いますが、マンガでも、ゲームでも、それを通して何をイメージするか、できるか、が大切と考えます。

想像力・創造力ということです。
読み書き算盤は生きていくための手段であり、
その各々のアイデンティティを磨くことこそ、肝要と考えます。

株式会社ニューズさんの写真

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