人生、いつ、誰と出会うか・・・・

こればかりは、本当にわからないですね。50数年の軌跡を振り返る時、その不思議さに驚かざる得ない。
またこれからどんな出会いがあるか楽しみで仕方ないです。

昨日、素敵な本が届きました。
「友翁伝」(内海勝統著)
私のマーケティングの師であり、人生のメンターである内海先生が、著された「友近忠至伝」です。
友近先生はあのサンリオの創業者のおひとりです。
その人生は、「友翁伝」をお読みいただければと思います。

私の会社にも一度訪問、いろいろご教示賜ったことが思い出されます。
というよりも、ここ5年ほど、月一回のペースで京都に来られ、そのたびに京都の蕎麦屋で一献いただきながら、友近先生の話を聞かせていただきました。
友近先生は飲まれないので、もっぱら私が飲んでましたが・・・・
私が友近先生と出会った時は、第一線からは、既にリタイアされてました。我々にいろいろお話しされることが楽しみのひとつだったのかもしれません。

サンリオでの出来事よりも、それ以前に経験された、銀行家・明屋書店・平凡社時代、そのサラリーマン人生の中における出来事をいつも話していただきました。
すべて経験談なんですが、いつしか、組織論、管理術、マネージメント論に通じる深い話で私は、毎回うなずくばかりでした。

そんな友近先生語録です。

「人生、かきくけこ」
か・・・感動、
き・・・興味、
く・・・工夫、
け・・・健康、
こ・・・恋。
80歳超えた大先輩の言葉、です。

「見たことは、したことにならない。
聞いたことは、したことにならない。
言ったことは、したことにならない。
ただ、したことだけが、したことになる。」

本当に、いつもいつも、繰り返しおっしゃっていた言葉です。

昨年、86歳でお亡くなりになられましたが、晩年の数年間の出会いに感謝です。

あらためて、友近先生との蕎麦屋談義を思い出します。
あの時、私に言われたことは、きっとあの時に私が聞かなければならなかったことなんだろうと、感じます。

「出会い」とはそのタイミングで語り、語られた想いを共有し熟成させることだろう、と思います。

この不合理な矛盾に満ちた世の中で負けそうになる時にその想いが力になり、勇気になる、そんな気がします。
「出会い」にはそんな隠された力があるように思います。

「友翁伝」を読みながら、もう一度、大先輩の言葉を偲びたいと思います。

株式会社ニューズさんの写真

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