かの名優・高倉健さんが亡くなって今月10日で一周忌です。

もう1年も経つのかという思いです。
改めて、健さんの偉大さを感じざる得ません。
数多くの任侠映画やアクション映画に出演されていますが、私には「鉄道映画の健さん」が強烈に印象として残っています。

鉄道員(ぽっぽや)」「駅 STATION」などの鉄道映画は、私の中では最も健さんらしい名画です。
北海道の小さな駅から始まり・終わるそのシーンの数々。
人生の様々な人間模様が駅を拠点に奏でられる。
まさしくそれは奏でているようなシーンの数々。
日々の生活でも、出会いがあり、別れがあり
“今の生活”に関わりのない人とは疎遠になりがちです。
最近はFACEBOOKなどで知り合いの近況を知り得るツールなどがあるので、疎遠感が薄まっているのも確かですが・・・

一体、何人の人と出会い、別れるのだろうか・・・
ふと最近そんなことを考えます。
小中高校時代、大学時代、社会人になってから出会った人々。
本当に、一期一会の中で生きているんだと実感します。

我々は、いつも人が行き交う「駅」という舞台で生きているのかもしれません。自分の立ち位置は一緒なんですが、行き交う人が変わって、出会い、そして別れ。
そんなことの繰り返し。決して昨日と同じことは繰り返されない。

ある本で読んだ言葉があります。
師と弟子の問答です。
「君は過去を変えることができるか?」
「いや、できません」
「君は未来を変えることができるか?」
「はい、できます」
師曰く、
「それは無理だ、未来は変えるものではなく、創造するものだ。だから、今を必死で生きるのだ」
未来の姿は、今を生きているその姿、ということです。

健さんの刹那すぎる映画の数々。
出会いと別れ、過去と未来の交錯する“今・現在”を本当に印象深く刻んだ俳優さんだと改めて感じます。

あらためて、高倉健という偉大な名優に心からお悔やみ申し上げます。

株式会社ニューズさんの写真

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