弊社の新春恒例行事「戎さん参り」です。

弊社創業時から続けています。
今年で22回目になります。1995年の1月です。
その後まさか神戸であんなに大きな地震が起こるなんて想像もできなかったことを思い出します。
2月が実質的なスタートでしたが、意気揚々と気合を入れてました。
しかし震災で、一気に「一寸先は闇」状態です。予定されていたイベントの数々が中止もしくは延期になりました。
昭和天皇が崩御されたのも、1月でした。世の中全体が重く暗くなったのが蘇りました。
その後、3月にはオウム真理教のサリン事件が起こることを考えると、1995年はある意味時代がガラリと変わる予兆だったのかもしれません。

そんな先が見えない1995年1月震災前に「戎さん」にお参りして笹を買って事務所に飾っておきました。
商売繁盛、新しい会社の門出です。少し奮発して笹を買ったのを思い出します。
最初の事務所は中津のマンションの一室です。間借りした4畳半ほどの狭いスペースです。オフィスフォンと机が2つ、ジム棚があるだけのシンプルなオフィスルームです。
笹を購入して、そのオフィスに飾って2月のスタートを待つのみでした。

1月中は以前の会社での引き継ぎがありましたので、新オフィスには夕方以降に行く日々です。

そして1月17日朝、私は和歌山の自宅で寝ていました。
しかし、その揺れは今も忘れません。横に寝ているまだ幼なかった2人の子供たちに覆いかぶさったことを覚えています。「ゴ縲懊€怐vという地鳴りとともに、大きく揺れました。ちょっとこの地震は大きいぞということで、テレビを付けました。NHKではその地震速報を流しています。まだ携帯がそれほど普及していませんでしたので、義父母の家に電話をかけ、無事を確認したので、少し安心していました。その後、震度情報が全くなかった「神戸」方面の状況がわかるにつれ、「これはちょっと尋常じゃない」と。
その後のことはあまり覚えていません。とにかく、弟夫婦や会社の知人の無事確認をしたのを覚えています。
その後、仕事自体が中止になったりしましたので、新オフィスにもなかなか足を運べなかった気がします。

そして、何日かたって、その狭いオフィスにいくと、壁に立てかけてあった「戎さんの笹」が倒れずに立っていました。あれだけの揺れの中、机などは動いているにもかかわらず、「笹」はそのままの状態で立っていたのです。

時に、世の中には理屈では言えない・理解できないことが起こるものです。

私はただその状態を見たときに、「これからの起業家人生」を迷わず歩いていける気がしました。全く根拠はなかったですが・・・

それ以来、毎年「堀川戎」にはお参りさせていただいています。「笹」を無事に返却できることに感謝をするために・・・

私はその当時のその笹を「奇跡の笹」と呼んでいます。

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株式会社ニューズさんの写真

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